2016.06.13
公開レッスンで学ぶ
紫陽花の美しい季節です。
雨や蒸し暑さなど気候が定まらないので、
体調を崩さないように、気を付けたいですね。
グレンツェンコンクールの課題曲の公開レッスンに行ってきました。
会場は東新宿の新宿文化センター小ホール。
モデル生を指導されたのは、東京音大の准教授の広瀬亘行先生です。
幼児から、中学生までのコースを聴講してきました。
コンクール以外にも普段のレッスンでも大変役に立つお話とレッスンでした。
強弱や表情をつけるためのタッチやフレーズのとらえ方、脱力の方法、
また、拍、リズムの取り方や、感じ方など、
それぞれのモデル生の年代に合わせて、時にはユーモアあふれた笑いがどっと起こるお話や
関連する他の曲の先生の演奏と歌を交えてのお話など、視野の広がるレッスンでした。
モデル生たちの演奏が少しずつ変化していくのは、勉強になりました。
印象的だったのは、普段、生徒さんのレッスンでもやってはいけないと注意している、
身体を揺らしたり、動かしたりすることで、拍を取って演奏することですが、
やめるようにと指摘がありました。
幼児期から、身体の軸を真っすぐにすることや、や背筋を使うことなど、
しっかり身につかせなければならないと感じました。
身体を揺らして拍を取る演奏では、本来の指が育たないということです。
また、先生の歌がとてもよいお声で、思わず、聴きいりましたが、
特に幼児の生徒さんは、ピアノを弾きながら声を出して歌うことが良い演奏の練習になります。
見過ごせない有意義なお話も多く、指導に取り入れたいことが盛りだくさんでした。
生徒さん達には、ピアノを学ぶことを通して、
目標を持ち、段階を追って努力すること、
到達するまでの道筋を自分で考えながら向きあう力をつけること、
そしてコンクールや発表会などでの本番の集中力や、度胸を経験することで、
これから先々の色々な場面でも力強く生きていける力を身につけてもらいたいと思います。
私自身も学び、より良いご指導をしていきたいと思います。