2014.04.03
良いところを見つけること
入学式まで何とか持ちこたえてほしいものです。
先日、知人の紹介で、「小さな種とつぼみ音楽コンクール」という
春らしい名称の音楽コンクールを聴きに、かなっくホールに足を運びました。
特色は『良いところ』を見つけてもらえるという日本初のコンクールだそうです。
3歳から一般まで、ピアノやそれ以外の楽器の生徒さんも参加出来ます。
演奏直後に褒めるトレーニングを積んだ審査員の先生方が
あらゆる角度でその場で、褒めてくれるというものでした。
印象的だったのは、ある小さな生徒さんが舞台に登場して椅子に座るまでの物腰や雰囲気に、
とても品があり、パッと会場の空気を変え、華やいだという、穏やかな口調での講評でした。
演奏曲のモーツァルトの「メヌエット」の雰囲気を演奏前から幼いながらも感じさせていたということでしょう。
もちろん技術的なことや演奏内容についての褒める講評では
参考になる言葉を多く聞くことが出来ましたが、
雰囲気や空気感などのあらゆる角度に感じたことを、
直ぐに的確な言葉で褒めるということは、案外難しいものです。
生徒さんも嬉しそうな表情で、聞いていました。
色々な角度からその生徒の強みを見つけて、温かな目で見る目を持ち、
きちんと認めてあげることが子供たちにとって自分の強みがわかり、
自然に苦手なところも克服したい、と思えるのだそうです。
生徒さんの良いところを見つけ伸ばすレッスンは、
自主的にピアノに向かう気持ちになることにも繋がるでしょう。
「ほめること」と「甘やかすこと」は違うという主旨も共感できました。
自己肯定感が増すという体験ができるコンクールですが、大事なことを教わってきました。
順位を競うだけでなく前向きに温かな気持ちになれるコンクールでした。