2013.04.03
ある日の初見奏のレッスンで
4月から4年生のMちゃんはこの春休みも、ほぼ毎日の練習をかかさず頑張っています。
レッスンノートに練習した曜日に毎日、色塗りをしてきてもらうのですが、ほぼパーフェクトでこちらも見るのが楽しみです。
譜読みも速いほうですが、ヘ音記号の読みに迷ってしまうことが時々あるので、これからのためにも、初見奏(その場で全く初めての曲を弾くこと)の練習を今週から始めました。
先日もご紹介した「こどもの初見奏2」のテキストを使ってのレッスンです。
Mちゃんにとっては、とてもやさしい8小節の課題の曲です。が、油断は禁物です。
まず、1分間、集中して楽譜とにらめっこです。
その間にチェックすることはたくさんあるのです。拍子記号、何調か、右手、左手の音、指使い、フレーズがどこまで繋がっているか・・・・などなど。
さあ1分間のにらめっこが終了して、1発勝負の演奏開始です。
Mちゃんは、1音も間違えずに止まらず「超特急の速度」で演奏し終えました。ステップ1の課題なので、より簡単に感じたことでしょう。
次に、なめらかにきれいに、スラーやフレーズを丁寧に見て考えることを伝えて再挑戦したところ、見違えるほど、美しく、なめらかな曲に変身した演奏を聞かせてくれました。
思わず「素敵な演奏ね!」と声を掛け、Mちゃんもどんな演奏がきれいに弾くことなのか、理解が出来たようです。
とても良い表情をしていました。きっとこれからもステップアップしていくことでしょう。
曲を完成させるためには、いろんなことを頭で瞬時に理解して感じながら手や指に伝えて良い音楽に表現していくことが大切です。
そのための積み重ねの練習に、こんな集中した時間を必要とする初見のレッスンは役立つことと思います。