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小林仁先生 バッハ インヴェンション講座

先日開催の、オンラインセミナーにて、

 

「バッハ インヴェンション講座」

~演奏、指導の実際と楽曲分析 分析の結果を演奏にどう生かすか~」

の聴講に参加しました。

 

 

東京藝術大学名誉教授で、数々の国際コンクールの審査員を歴任され、

編曲や、フーガの研究でも著名な、

小林先生の大変、貴重なお話でしたが、

 

85歳になられた今でも、毎日バッハを練習されているそうです。

 

 

バッハは、難しく子供には、取っつきにくい印象がありますが、

本質をとらえることの大切さを、お話されました。

 

バッハは、理屈を超えた素晴らしい作品で、

モーツアルト、ベートーヴェンはもちろん、

リストやショパン等も、バッハが原点であること、

 

 

又、学生のバッハのコンクールや、音大入試のバッハ課題を演奏する際には、

厚化粧過ぎる、余計な強弱をつけすぎた演奏は

本来のバッハからは、かけ離れていることも、力説されました。

 

良い成績や評価を取る演奏が、バッハの本質から、

かけ離れてしまっていることに、気づかなくてはいけないのでしょう。

 

 

バッハインヴェンションは、小学生からでも、使用する教本ですが、

弾きこなすまでには、バッハの前段階の教材での勉強がとても、重要です。

 

バッハの時代の当時の楽器は、

チェンバロやクラヴィコードという楽器で、演奏されるために作曲されたので、

現代のピアノで演奏するには、ピアノ音楽に「翻訳」するという意識で、

演奏しなければ成り立たない、ということもお話されました。

奏法を変えるということです。

 

 

又、興味深かったお話では、

 

この時代の装飾音符は、書かれていない音でも、遊び方を考えて付けることで、

演奏家の芸術的センスが問われ、

 

ショパンなどの作品は、装飾音なしでは成り立たないですが、

バッハの時代では、書かれた装飾音は、必ずしも弾かなくてもよいという

違いがあるという事です。

 

バッハ自筆の原典版のインヴェンションの楽譜も、ご紹介され、

読み込む手助けになりそうです。

 

その他も、多くの、大変貴重なお話をお聞きしましたが、

 

指導者は、楽譜に書かれた音楽の本質を考えて、読み解くことで、

生徒さん達に、伝えることが出来ることを、

改めて気づかせていただきました。

 

これからも、シリーズで講座が開催されますので、次回も参加したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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