2019.11.24
人気のブルグミュラー
このところ教室では、進度が進みブルグミュラーの教本に入る生徒さんが、増えてきました。
定番の人気曲の「アラベスク」や「貴婦人の乗馬」に取り組む、
生徒さん達の意気込みが、いつも以上に感じられ、
目を輝かせてレッスンに向かう様子がうかがえ、微笑ましい限りです。
学校で、お友達が弾いていたのを聴いて、
早く自分も弾きたいと、待ち焦がれている生徒さんもいるほどです。
昔から、子供のレッスン教材として使われるブルグミュラーですが、
叉、昨今、人気が出てきているようです。
ブルグミュラーの曲を課題曲とするブルグミュラーコンクールも
数年前から行われ、全国の幼児から大人までの
多くのピアノ学習者が、参加しています。
子供だけではなく大人の生徒さんにも、
ロマン派の曲の入り口として、十分に楽しく学べる練習曲集ですので、
当教室でも、積極的に取り入れています。
ブルグミュラーは、1806年にドイツで生まれ、
フランスで活動した作曲家ですが、
ショパン、リスト、シューマンなどと同時期のロマン派時代に
活躍していました。
ロマン派は、作曲家の個人的な感情や、気分を表現する
自由な形式の曲がつくられた時代で、
ワルツや、即興曲、バラード、ノクターンなどの形式の曲や小品が、
数多く作曲されました。
そのような、ロマン派の多くの大曲を弾きこなすための、
最初の入り口として、数ある教材のなかでも、
「ブルグミュラー２５の練習曲」、「ブルグミュラー１８の練習曲」は、
イメージを音にする自由な表現力を養い、
美しいメロディーの歌ごころや、ハーモニー、音楽の形の基礎を
学べる良い教本です。
「素直な心」「無邪気」「やさしい花」「別れ」
「さようなら」「小さな嘆き」などのわかりやすい題名からも、
低学年の生徒さんにも、イメージしやすく
想像力を膨らませてピアノに向かえることと思います。
考え感じる心を養い、楽しみながら学んでいってもらえればと思います。
