2018.03.09
幼児のピアノ練習
教室の生徒さんは、もうすぐの春休みが待ち遠しい季節です。
近くの梅の花も満開になりました。
季節の変わりめでもあり、体調を崩しやすい時期ですので、気を付けてください。
幼児の生徒さんは、入園、進級、卒園と、
2~3年で心身共に、著しく成長を感じられる頃です。
この時期は、ご家庭でのピアノの練習に関しては、
まだ自分から進んでピアノの前に向かうということは、難しいことです。
忘れてしまうというより、練習を規則的にする意識が、
あまりないことの方が、普通だと思います。
この時期は、保護者の方の、ひと声のご協力で、
練習の習慣がその後にも、ついてきます。
また、同時刻に、ピアノの前に座る習慣のみを、
つけていただくだけでも、効果はあるようです。
その場合ピアノのふたは、開けておくと良いでしょう。
鍵盤に触れて、弾いてみたいとお子さんが、思うようになるのが、大切だからです。
また、レッスンの曲ではない曲を弾きたがっていても、
ひとしきり、弾かせてあげて下さい。
何よりも、ピアノに興味が湧いてきた証拠です。
指の運動にもなり、自らピアノの音色を楽しむことを、覚えてきたのです。
また、お母様や保護者の方が、ピアノの横にいつも座り、
手取り足取り譜読みのお手伝いをすることは、避けていただければと思います。
将来的に、ひとりで楽譜を読む習慣がつかず、
いつも誰かに頼ってしか、譜読みが出来なくなってしまいます。
レッスンの時には、宿題の曲だけは、すらすら弾けてはいても、
実は、一人での譜読みが、全然出来ていないという困った状態にもなりかねません。
ピアノを弾く楽しさとは、
自分で楽譜が読めて、弾けることなのです。
幼児の時の譜読みの力を付けるのは、
段階を追って、生徒さんに合わせて、
その都度進めていきますので、お任せくださればと思います。
ご家庭で、たどたどしく感じられる演奏でも
ご一緒に、楽しんで聴いていただき、努力していることを、
ほめていただくことが、ピアノをこの先にも、
長く続けられることに、つながっていくのではないかと思います。