2017.04.21
ご家庭での練習の合間に
新年度が始まり、入園入学や、新学年での新しい生活にも、少しずつ慣れてきた頃でしょうか。
また、疲れも出てくるこの時期は、5月の連休を待ち遠しいと感じる生徒さんの声も聞かれます。
ご家庭でのピアノ練習は、大事だとわかっていても、ときには、サボりたくなるもの。
また、今の時期は、新しい勉強や、友達関係などで、思いのほか、神経を使っているので、
家に帰ると、ぐったりしたり、やる気がもうひとつ出てこない、ということもあるのではないでしょうか。
家でのピアノの練習は一人で、行う孤独な作業です。
その反面、自分のペースで、自由に計画を立てて、目標達成に向かうという
自分なりの楽しさを感じることが出来ます。
ピアノの練習で得る習慣は、学校の勉強にも、良い影響を与えることは、周知のことと言われています。
幼少から低学年の年齢のお子さんの、習い始めの最初の習慣は、
ご家族のご協力なしでは、成り立つことが出来ないものです。
ただ、いつもそばについて、ということではなく、決まった時間に、
お子さんが、ピアノの前に座るよう、お声かけだけを、お願いしています。
その時に、たとえ十分に練習しなくとも、ピアノの前に座る習慣がつけば、
自然に、鍵盤に触れ、音を出し弾きたくなるものです。
習い始めの生徒さんは、「遊び弾き」が大好きなことも多いですが、実は、大切なことなのです。
「遊び弾き」というのは、楽譜通りに曲を弾くことではなく、思うままに、自由に指を動かして弾くことなのですが、めちゃくちゃに弾いているように聞こえますが、
自分の思いを、音に託すことで、想像力をはぐくみ、自然に音楽の呼吸を感じとり、美しい音や、ハーモニーを感じ、また、指の運動にもなっているのです。
以外にも「遊び弾き」は意欲や、上達につながるものです。
遊び弾きをやらないお子さんも、もちろんいますので、無理にやらせることではありません。
お子さんの自発的な、行動なので、時には、楽しんで自由にピアノに向かう時間があれば、
将来、好きで続けていきたいという気持ちに繋がっていくことと思います。
レッスンの曲の練習の合間に、時にはこんな、ピアノでの遊びを、叱ることなく、微笑ましく見守っていただけると、嬉しいです。
ピアノが、心の糧や、成長の栄養になってもらえることを、願います。