2013.11.04
新しい曲を練習するときに
先日、以前から組んでいるピアノ連弾の方と、合わせの勉強会を久しぶりに一緒に行ないました。モーツァルト、ドヴュッシーなど 新曲の練習でした。
連弾は合わせてみると一人で練習しているときにはわからなかったハーモニーのおもしろさ、や美しさ、お互いの手がひっかかってしまうところなどいろいろな予想外のことに気がつくことがあります。連弾での新しい曲の練習は、お互い緊張感がありますが、呼吸が合い、1つの音楽になる瞬間はやはり、楽しいものです。
ところで、生徒さんたちは、来年早々のおさらい会に演奏する新しい曲の練習を始める頃になりました。幼少の生徒さん達も今までの教本から1歩すすんだ曲に挑戦してレベルアップをしていけたら良いですね。
新しい曲の楽譜を読み弾く始めの段階で、大切なことは、まず片手ずつ、ゆっくりを音譜を確実に指に置き換えることです。正しい音、鍵盤の位置、指使い、リズム、はとても大事で、最初に雑に弾いてしまう事はこれから曲を仕上げていく段階の第1歩を誤って始めることになり悪いクセをつけてしまい、修正していくことが、困難になります。
特に幼少のお子さん達はその誤ったクセを直すことのみのレッスンになってしまいがちですので、初めての譜読みは、丁寧に練習することがその後楽しく演奏できていくかを決めることにもなります。
また、よく練習をするお子さんが誤ったまま毎日一生懸命練習してしまうとますます悪いクセが身に付いてしまいます。このようにならないためにも普段から正しいリズム打ちやや譜読みのソルフェージュのレッスンをそのお子さんに合わせて行なうように心掛けています。
もうひとつ、小さなお子さんで大切なことは、最初の譜読みを大人が手助けしすぎないことです。手取り足取り、助けてあげたほうが早く弾けるようになると思いがちですが、結局は音楽的な自立を遅らせてしまいます。
根気よく出来ることを待って見守ることがこの時期は必要なこともあります。
ゆっくりでも自分で音符を正しく読み、弾く練習を繰り返す習慣をつけていくと将来、一人でも好きな曲をを楽しんで弾けるようになっていくものです。基礎が出来るとピアノだけでなく他の楽器演奏での吹奏楽や管弦楽、合唱などいろいろな音楽体験を楽しいと感じることができ、心も豊かになることでしょう。
始めがが肝心といいますが、ピアノの譜読みの取り掛かりの最初は、良い弾き方の習慣をつけて、仕上がりを素敵に演奏出来たら良いですね。そして自分で表現して弾くことが楽しくなってもらえたらこんなに嬉しいことはありません。