2013.07.21
音の世界をひろげて素敵に
お子さん達は夏休みに入りました。
ひところの暑さは一段落ですが、これからまた夏の本番がやってきます。
そんな暑いなかのレッスンですが、習い始めの幼少の生徒さん達に「おとのくにであそぼう」というテキストを用いて、音楽を楽しむ喜びとピアノの魅力を味わえる連弾のレッスンを取り入れています。
この曲集はド~ソまでの単音を弾くだけですが、作曲上とても素敵な音が広がるように工夫されています。クラシック風だけでなく、ジャズ風、ボサノヴァ風、ロック風、日本風など現代の子ども達が親しめ、楽しめる魅力的な曲ばかりです。
生徒さんたちもこの本を出すと、「次はこれが弾きたい!」とイラストを見ながら喜んで取り組んでいます。連弾の伴奏も素敵なハーモニーで響きがとてもきれいです。
3歳のTちゃんは「おひめさまのダンス」という3拍子のワルツをリズムに乗りながら楽しく弾きました。
4歳のAちゃんは「おがわ」という曲をきらきらやさしく流れる水を創造しながらていねいに演奏しました。
4歳のR君は「たんぽぽの たび」で、ふんわりした風とジェットコースターのような速い風にのっていく綿毛を違いを感じながら弾きました。
5歳のMちゃんは「アフリカ ゴリラの ドドーン」でゴリラがドドーンと胸を叩くようにリズミカル強いイメージをもって弾けました。
小1のI君は「くるまの クラクション」という曲でクラクションを鳴らすように、いろいろなリズムに変化させてテンポにのって弾きました。
小2のAちゃんは「きんぎょの おさんぽ」で両手で高い音や低い音を使ってスーイスイと泳いでいる金魚を創造して演奏しました。
これから取り組む生徒さんもいますが、年齢に関わらず、伴奏の音を聞きながら即座に即興で感じたものを表現していく感受性が知らず知らずに育っていく良い本だと思います。すき間の時間に、ちょうど良くレッスンできます。
たった1音の世界でもこれから先、進んでいく過程で、イメージを感じて音楽性が豊かな演奏ができるように役立ってもらえることを望んでいます。