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セミナーに参加して

今年の梅雨はエアコンもドライよりも冷房、という暑さです。

そんなある日、池川礼子先生のセミナーに参加しました。

池川先生は、鹿児島でピアノ指導法研究会を主宰され、小さい導入の生徒さんから芸大生までまんべんなく育て上げる高く実績のある指導法が全国でも注目されている方です。

なかなか参加出来なかったのがこの日は横浜でのセミナーでしたので午前中に参加してきました。

時間のあるときには、いろいろなセミナーに参加していますが、この日も熱心な先生方がたくさんいらしていて、刺激になります。

当日のテーマは独自に掲げていらっしゃる「100のレッスンポイント」の中から、「音楽性を高めるための段階別レッスンのポイント」でした。

中級レベルに導くまでのいろいろな生徒さんのレッスンの実例などを、実にテンポ良くお話されあっという間に数時間が過ぎていったのですが、印象的だったのが、

「楽譜をそのまま音にするのではなく、自分の考えを加える」という内容で、自分の内面に無いものは、表現し弾くことは出来ず、感情や、感覚的なものを、いかに音にのせることが出来るかがとても大切ということです。

その、表現力を高めるには、国語力が必要だそうです。例えば「悲しく暗い」短調の曲の場合には、それは、どのくらい悲しいことなのか、お友達と喧嘩したのか、お母さんに叱られてなのか、など、何を表現するのかを、自分でも想像して考えられることが、表現力を高めることにもなるというお話は、常日頃のレッスンでも感じていたことなので、興味深いものでした。

本を幼い頃からたくさん読んでいるお子さんはピアノも上手になるというお話もとても、よくうなずけるものでした。表現は夢の世界、理想の世界でよい、といえるそうです。

その表現力をつけるための演奏テクニックを確立していく方法などもポンポンと次々に、実例や演奏を交えてのお話が続き、とても充実した時間を過ごしてきました。

先生がご専門のバスティンメッソードだけではなく、よく当教室でも使用しているギロックやカバレフスキーの小品曲集に、とても表現力を磨くための良い曲が多くあると、紹介されたことも、これからのレッスンにも役立つ、内容でした。

導入で楽しくピアノを始めたお子さんが中級レベルで名曲といわれる曲を弾けるようになるまでには、実にたくさんのことを段階的に学んでいくことになるのですが、

その時どきに生徒さんに合った効果的な練習方法を考え、技術とともに、音楽をつくる楽しさや、喜びを感じてもらえるようなレッスンをいかにしていくのかのヒントを教えていただけた時間でした。

 

 

 

 

 

 

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