2013.03.15
幼児の生徒さん 楽しく指を強化
幼いお子さん、特に3、4歳の時期は、まだ指の関節が柔らかくて細く
ピアノの鍵盤を下までしっかりとは、打鍵しにくいものです。
無理に強く力を入れて弾くことは指にも負担がかかり、良いことではありません。
そんな時期に手指を自然に強化するのに、お勧めなのが「ぬりえ」です。
クレヨンを使って、細部は指先を細かく使い
広く大きな箇所は手首を柔軟にまわして、塗っていきます。
お子さんの身近な、動物や果物、お菓子の絵から、
だんだんと小さな音符まで、楽しく取り組めるぬりえのワークを、使っています。
レッスンのなかでは先生の弾くピアノの曲に合わせて塗っていき
曲が止まったら、手もピタッと止めるなどの
机の上でのリトミック要素のあることも行ないます。
また、左右の指での「シール貼り」作業も効果があるようです。
台紙からシールを指先で剥がして、ぺたっと貼るという遊び感覚なことも
幼児にとっては、指を細かく使うので、指先の感覚を養います。
日常生活のご家庭でも、お箸をきちんと使う、ボタンがけをする、
折り紙遊びや、ビーズなど小さなものを通す等、
手先を使う機会を多く持つことにより、指の関節も自然に強くなっていくようです。
ピアノを弾くには、繊細さと強さのある指をつくることが大切です。
お子さんが音楽を感じ、豊かに表現する身体を育てるためにも、
役立っていかれればと思います。