2014.09.29
黒い鍵盤はチョコアイス
秋の気配を感じるこの頃。
読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋、そして芸術の秋です・・・
幼稚園や保育園の生徒さん達はもうすぐ運動会です。
成長を感じられることもあるのではないでしょうか。
ただ連日の練習で、少しお疲れモードの生徒さんもいるようです。
ところで、今やピアノレッスンも3歳から始めることも、珍しくはありません。
まだまだ、数や鍵盤の仕組みなど、理解するのには、この年齢のお子さんにとっては、難しいことです。
そんな幼児のレッスンの目の高さに立って鍵盤の仕組みを印象的に学べる
「ケンとバン」という教材は、「目からの理解」と「ゲーム感覚」で楽しく覚えられるようになっています。
黒鍵をチョコアイスにみたて、食いしん坊のお店屋さんが、そのチョコアイスを食べてしまい、
アイスのの棒だけ残った白いキー(ミとファ、 シとド)を印象付けることによって、2つ、3つの黒いキーを浮き立たせるというしくみです。
「あのね、2本のところはケンちゃん、3本のところはバンくんよ!」
「ふ~ん」
「お店屋さんがペロリとチョコアイスを食べてしまったんだって!・・・・」
お子さんたちは段々とケンちゃんとバンちゃんという犬の気持ちになってきます。
こんな楽しくユニークな発想の教材を考えて書かれた田村智子先生と岩瀬洋子先生には脱帽です。
鍵盤をドレミファ・・・と順番にかぞえないとわからないのではなく、
黒鍵とのしくみからパッと「ここはレ!」「ここはファ!」と瞬時にわかるようになってると、
音符を覚えていく段階もスムーズに進めることが出来ます。
もしかしたら、3歳じゃなくても、小学生以上から始める生徒さんにも使えるのではとも最近は思えます。
読譜と鍵盤への移動が瞬時に出来ることが、まずピアノ演奏をするうえでの基本です。
幼い生徒さんにも、いかにも訓練をしているという意識なしに、
わかりやすく覚えられる方法が出来る教材の一つと言えるでしょう。